研究課題/領域番号 |
17K17989
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語教育
外国語教育
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研究機関 | 広島大学 (2020-2021) 首都大学東京 (2017-2019) |
研究代表者 |
小口 悠紀子 広島大学, 大学院人間社会科学研究科, 准教授 (70758268)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本語教育 / ねじれ文 / モナリザ文 / 主述の不一致 / 作文 / YNUコーパス / 教科書分析 / 名詞述語文 / 日本語教科書 / 母語の影響 / 日本語学習者の作文の問題点 / 習得 / 日本語学習者の作文の問題 / 第二言語習得 / 教材 / 日本語学習者の作文 / 教材分析 / 作文収集 / 日本語教育学 / 作文指導 |
研究成果の概要 |
本研究課題の成果のうち,二つを取り上げる。 一つは小口(2017a,b)である。本稿では、作文においてねじれ文となりやすい抽象名詞・形式名詞を主題にとる名詞述語文が、初級・中級の日本語教科書においてどのように扱われているかを明らかにした。 もう一つは、小口・山田(2021)である。この論文では,上級日本語学習者の作文にあらわれる主語・述語の対応関係の不具合を調査し,母語話者の児童に見られる不具合と一見類似したものも見られるが、学習者の不具合には母語が影響している可能性があることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語教育において具体的な対策がとられてこなかった「主述の対応関係の不具合(ねじれ文)」について、本研究では学習者の実際の作文から主述の不具合と見られる文を抽出し、その特徴を分類・考察することで、母語が影響している可能性を指摘した。また、初級・中級教科書において、ねじれ文を引き起こしやすいとされる抽象名詞や形式名詞を主題にとる名詞述語文がどのように扱われているかを調査し、その偏りを指摘した。こうした成果は今後のに日本語教育における「主述の対応関係の不具合(ねじれ文)」に関する研究や、日本語教科書の記述・例文の扱いなどに活かすことができるものである。
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