研究課題/領域番号 |
17K17990
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
伏木田 稚子 首都大学東京, 大学教育センター, 准教授 (40737128)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 大学教育 / 学習環境 / ゼミナール / 暗黙知 / インタビュー調査 / 参与観察 / 質的分析 / 教育学 / 学部ゼミナール / 実践知 / 新任教員 / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、教員の経験に基づくゼミナールの暗黙的な実践知を明らかにすることであった。はじめに、担当教員20名に対するインタビュー調査のデータを分析した。その結果、多くの教員は学生の卒業後を見据え、臨機応変な対応力や行動に対する責任感、基本的な思考力の成長を促すための活動を実践していることが示された。 次に、はじめてゼミナールを担当する新任教員1名とゼミナールの参加学生11名を対象に参与観察を行った。教員が本質的な問いかけを要する課題を実施し、ゼミナール中の議論で学生個々人の考えをすくい上げ続けたことで、固定化した関係がほぐされ、学生同士の密なコミュニケーションが成立するという変容がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゼミナールの実践における暗黙知の解明を試みる本研究は、数少ないゼミナール研究を実証的に進めていくための基盤である。それと同時に、講義形式に集中しているFD活動を見直す契機となり得ることから、学術的意義を有するといえよう。また、発表と議論や卒業論文への取り組みを支える、教員の試行錯誤のプロセスを明らかにすることは、大学教育の本質である「知の探究」の再考につながる点で、社会的意義があると考えられる。
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