研究課題/領域番号 |
17K18003
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
デザイン学
|
研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
天内 大樹 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 准教授 (40615035)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | モダン・ムーヴメント / 比較建築史 / プレモダン / 分離派建築会 / ローカル / 装飾 / 素材 / グローバル・ヒストリー / 近代建築 / 教育機関 / バウハウス / 美学 / 建築史 / デザイン史 / 近代日本 / 思想史 |
研究成果の概要 |
本研究ではモダン・ムーヴメントの日本への導入過程を多角的に検討した.第一に教育機関に関して,各大学施設や資料を閲覧する機会を得て,文献等で比較した.第二に,グローバルに捉える視座の形成のため,ラトヴィア共和国を調査し,日本と異なる受容過程を捉えた.第三に,国内の展開例として,戦前の分離派建築会に関してシンポジウムを企画・実行し,戦後の静岡県内における展開を調査した.第四に,現代建築に関して外装というテーマが浮上し,布地の型紙へのデザイン史的考察や,関連する著書の翻訳2件が進行中である.第五に,木質国際会議の開催などを踏まえて素材に関する考察を行った.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,従来建築・デザインにおけるモダン・ムーヴメントに言及する際に採用されてこなかった包括的な視点,すなわち東欧諸国との比較,プレモダンの時期とローカルかつステイクホルダーが多かったはずの地方都市中心部という二つの展開例,外装ないし装飾という現代と戦後期を貫くテーマ,現代に再注目される木質などの素材に対する再検討といった視点を獲得することができた.近年建築史学界で注目されるリノベーションという視点からの歴史の再構築にも貢献しうる視点であり,今後蓄積を随時発表するための足がかりを得た.
|