研究課題/領域番号 |
17K18005
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
小児科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
加藤 晋 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (90551250)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 慢性肺疾患 / 早産児 / 肺胞形成 / 前駆タンパク質転換酵素 / myofibroblast / furin / マウス / 酸素投与 / 組織染色 / 細胞染色 / western blotting / 前駆体蛋白変換酵素 / 炎症 / 未熟児慢性肺疾患 / 未熟児医学 / 小児呼吸器学 / 小児科学 |
研究成果の概要 |
肺胞形成に関わる因子の前駆タンパク質を切断する酵素として知られているfurinが、早産児慢性肺疾患の病態形成の鍵となると考え、新生仔マウス高濃度酸素暴露による慢性肺疾患モデルを用いてその役割を検証した。マウス肺のmyofibroblastにfurinが発現していることを示したうえで、病態モデルマウスでfurinとその標的蛋白の発現が減少し、肺胞形成が悪化することを示した。次にfurin阻害剤の投与で、病態が再現されることを示した。最後にこのモデルにfurinを投与することで肺胞形成が改善することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で我々は、早産児に特有の慢性肺疾患の病因として、新規にfurinが重要な役割を果たしていることを世界で初めて明らかにした。標準治療では改善が困難な重症の慢性肺疾患において、新規治療戦略の選択肢となりうる。毎年およそ1200人前後と推計される罹患児の長期予後の改善から社会参画の促進や医療費の抑制につながることも期待できるなど、社会的意義が非常に大きい。
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