研究課題/領域番号 |
17K18009
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
文学一般
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
横道 誠 京都府立大学, 文学部, 准教授 (60516144)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 独文学 / 伝承文学 / 学問史 / 比較文学 / 思想史 / 世界文学 / 比較文化 |
研究成果の概要 |
グリム兄弟による昔話注釈に含まれた、グリム兄弟の幅広い関心(現在では伝承文学研究、比較言語学、比較宗教学、民俗学、文化人類学、法制史に属する内容)を整理した。現在の伝承の国際比較研究を参照しつつ、ヨハネス・ボルテとイジー・ポリーフカによるグリム兄弟の注釈の改訂作業のディティールを明らかにした。グリム兄弟による「釘樽の刑」への見解、「蛇の3枚の葉」などに注目し、兄弟間の見解の違いや兄弟とボルテ/ポリーフカの見解の違いを明らかにした。グリム兄弟の仕事の全体像を総括し、彼らが昔話を神話論として遂行したことについて、多角的に検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『グリム童話』の編纂者であるグリム兄弟が人文学の学者であったこと、『グリム童話』も彼らの学者としての仕事の一環として生まれたという事実は(国内外を問わず)一般読者にはほぼ知られていない。のみならず、ドイツ文学者や伝承文学研究者の間でも、グリム兄弟の仕事の全体像を理解した上で「グリム研究」がおこなわれることは稀だ。研究代表者は「学者としてのグリム兄弟」の研究活動の学際性を明らかにすることで、ドイツ文学研究や伝承文学研究はもちろん、広く人文学全体、さらには一般読者の間での「グリム兄弟」や『グリム童話』への理解を、これまでよりも広く深いものへと更新することを図った。
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