研究課題/領域番号 |
17K18022
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疫学・予防医学
代謝学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
岡田 定規 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (50624780)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 糖尿病 / 癌 / 低用量アスピリン |
研究成果の概要 |
糖尿病は心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患だけでなく各種の癌を増加させることが報告されている。低用量アスピリン療法は従来心血管疾患予防のために使用されてきたが、最近では大腸癌などの予防効果についても注目されている。 本研究では糖尿病患者において低用量アスピリン療法が発癌抑制効果を有しているかを検証するために、日本人2型糖尿病患者2,536名を対象としたJPAD研究コホートを用いて解析した。観察期間12.3年(中央値)の追跡調査において、358名に癌の発症を認めたが、低用量アスピリン療法は癌の発症を減らさなかった。本コホートを用いて、引き続き調査解析を継続する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では2人に1人が癌に罹患し、3人に1人が癌で死亡している。本研究において、糖尿病患者が癌のハイリスク集団であることが改めて示された。残念ながら、本研究では日本人2型糖尿病において低用量アスピリン療法の発癌抑制効果は示すことができなかったが、発癌に関する12年を超える糖尿病コホートを構築することできた。今後もJPAD研究コホートを用いて、糖尿病患者における薬剤や合併症と発癌に関する研究・報告を行なっていく予定である。
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