研究課題/領域番号 |
17K18023
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
奥田 哲教 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (80646167)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 軸索再生 / 細胞シート / 神経幹細胞 / 骨髄間葉系細胞 / 脊髄離断 / 共培養 / 配向性 / ナノカプセル / 移植・再生医療 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
脊髄損傷の大きな機能改善を得るには、再生軸索に配向性を持たせることが必要と考え、配向性細胞シートを格子状にして作成を試みたが、強度不足となりシート構造を維持できなかったため、通常の細胞シート形状を用いた。また、移植神経幹細胞に配向性を持たせるために、cell fiber技術を用いたが、移植時に細胞シートを折りたたむため、その際に配向性が失われてしまい、配向性維持が出来なかったため、BMSCシートに存在する軸索再生阻害因子を分解処理した細胞シートと神経幹細胞を共培養した共培養シートを開発した。通常の細胞シートより軸索再生や再髄鞘化を促進したが、運動機能改善に有意差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
打撲型脊髄損傷は臨床現場でよく見かける損傷形態であり、数多くの研究が行われており、治療薬の創薬も行われている。一方、最重症である離断型脊髄損傷は臨床ではあまり遭遇しないが、症例は存在している。脊髄が離断しているため、軸索再生の余地がなく、重症であるため研究もすくなく、再生治療の手立てが現在ない。我々の研究から開発した骨髄間葉系細胞と神経幹細胞の共培養シートは欠損脊髄を補充し、軸索再生と再髄鞘化を促進できるscaffoldであることが分かった。今後更に改良し、離断型脊髄損傷治療の一助としたい。
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