研究課題/領域番号 |
17K18036
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
教育社会学
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研究機関 | 京都先端科学大学 (2020-2022) 桜美林大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
束原 文郎 京都先端科学大学, 健康医療学部, 准教授 (50453246)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 学生アスリート / 就職 / 雇用慣行 / 国際比較 / ジョブ型雇用 / メンバーシップ型雇用 / 体育会系神話 / 社会文脈 / 大学スポーツ / キャリア形成 / 大学新卒労働市場 / 大学生アスリート / 大学新卒 / スポーツ推薦 / 体育会系 / 大卒新卒就職 / 初期キャリア形成 / 学生アスリート・プレミアム / 大卒新卒 / キャリア形成支援策 / UNIVAS / 学業と競技の両立意識 / 日本版NCAA / 文武両道意識 / 学生アスリートアドバンテージ / 新卒就職 |
研究成果の概要 |
「体育会系学生は他に比して良い就職を得る」という体育会系神話の起源と変容について、それが埋め込まれた(embedded)社会的文脈をたどり、直近の趨勢について統計的に記述した上で,体育会系神話のゆくえについて展望した。アメリカ、デンマーク、イギリス、フランスといった欧米諸国へのフィールド調査を通じ、学生アスリートのキャリア形成は、それが埋め込まれた社会文脈によって様態が異なること、また日本では日本特殊的な雇用慣行(企業 メンバーシップ型雇用、新卒一括採用、学校歴主義、大企業志向、など)に強く依存する現象であることを、社会学的なデータと議論によって明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学生アスリートのキャリア形成は、従来心理学の枠組みからアスリートの引退→セカンドキャリアへの移行に伴う困難を軽減しようという目的で、コンピテンシーを身につけることやデュアルキャリアの推進、学業との両立などが推奨されてきた。本研究はそうしたアスリートのキャリア形成やその支援策が、社会の文脈によって多様であること、またそれが当該社会のスタンダードとされる雇用慣行に強く依存する現象であることを確認した点で、学術的なオリジナリティが認められる。 この文脈依存性を前提にして初めて、各社会において既に多様なアスリートキャリア形成に対し、有効な支援策を提案できることになる点で社会的な意義がある。
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