研究課題/領域番号 |
17K18069
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
認知科学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
竹島 康博 同志社大学, 心理学部, 助教 (50755387)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 視聴覚相互作用 / ネガティブ感情 / ポジティブ感情 / 分裂錯覚 / 注意の瞬き / 空間的注意 / 恐怖 / 嫌悪 / 時間的注意 / 感情 / 視聴覚統合 / 融合錯覚 / 多感覚統合 / 注意 |
研究成果の概要 |
本研究では,視覚と聴覚の異種感覚情報の統合過程に,視覚刺激のもつ感情情報が注意機能を媒介としてどのように関与するのかを実験的に検討した。研究の成果として,分裂錯覚と呼ばれる視覚情報と聴覚情報の相互作用によって生起する錯覚現象の起こりやすさが,視覚刺激として提示された感情刺激によって変容することが明らかとなった。この錯覚は注意が向くことによって生起しやすくなることが報告されていることから,感情刺激に対して注意が向きやすいことで錯覚が起こりやすくなったと推測される。加えて,感情刺激として使用した表情刺激と幾何学図形では,それぞれ関与する処理のレベルが異なることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では,人間のもつ異種感覚情報を統合する過程に,感情を処理するシステムも関与するかを実験的に検討した。課題の遂行により,感情情報をもつ視覚刺激を使うことで感情情報をもたない中性的な視覚刺激を提示した場合と比べて,聴覚刺激との統合過程が変化することが示唆される結果を得られた。本研究の成果は,異種感覚情報の統合過程に感情を処理するシステムも関与することを示すものであり,人間の感覚処理のメカニズムを解明する上での1つの手がかりとなるものである。
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