研究課題/領域番号 |
17K18071
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
地域看護学
|
研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
飯坂 真司 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (40709630)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 高齢者 / 介護予防 / 低栄養 / 買い物 / 地理情報システム / 質問紙開発 / 栄養学 / 社会医学 / 環境 / 情報工学 |
研究成果の概要 |
本研究は、自立した地域高齢者の社会的低栄養予防のために、食環境・行動を評価する質問紙バッテリーを開発することを目的とした。 首都圏在住高齢者では、客観的食環境として、スーパーマーケットまでの距離と買い物頻度、ドラッグストアへの買い物頻度が食品摂取頻度と関連していた。また、食品摂取多様性が高い者は、生魚介類、ヨーグルト、大豆加工品、生鮮緑黄色野菜を家庭内に保存していることが多かった。さらに、高齢者の食料品アクセスを包括的に評価するため、「買い物自立度」、「買い物環境」、「買い物交流」、「買い物サポート」、「食生活のゆとり」の5因子23項目から構成される食料品アクセス尺度を開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、自立した地域高齢者の低栄養のリスク要因となりうる屋内外の客観的・主観的な食環境・行動に関する知見が得られた。低栄養や食品摂取多様性低下の屋外環境リスクが高い地域に対しては、スーパーやドラッグストアなどの買い物施設の誘致や交通アクセスの整備を検討していく必要がある。また、食品摂取多様性を維持するために、家庭内に適切な食材を保存することを促すような健康教育も今後期待される。また、高齢者個々人の食料品アクセスを5因子から包括的に評価できる尺度を開発した。これにより、買い物に困難を抱える高齢者に対し、保健医療福祉スタッフがより個別性の高い買い物・食支援を提供できると考えられる。
|