研究課題/領域番号 |
17K18085
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
麻酔科学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
樋口 聡 杏林大学, 医学部, 学内講師 (10445281)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 術後心房細動 / 非心臓手術 / 悪性腫瘍 / 周術期心房細動 / 脳梗塞 / 抗凝固療法 |
研究成果の概要 |
周術期心房細動(POAF)は手術患者の約10%で生じ、そのうち80%以上が無症状であった(PLOS ONE. 2019;14(5):e0216239)。1年の経過でPOAF症例の約30%が心房細動AFを再発し、うち90%が無症状であった(Canadian Journal of Cardiology. 2019;35(11):1449)。非心臓手術POAFは一過性不整脈ではなく、その後の経過で再発するため継続的な治療が必要であることが示唆された。AF再発症例の多くが無症候性であったことは特筆すべき所見であり、非心臓手術POAF症例には注意深い経過観察が必要であることが本研究により示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心房細動は脳梗塞の主要な原因の一つである。非心臓手術を受けた患者の中には術後に心房細動を起こすことがあるが、一過性の不整脈とみなされその後フォローされない事が少なくなかった。今回、術後に心房細動を起こした患者がその後の経過で心房細動を再発することを示した。従来の常識を打破し、今までフォローされていなかった患者に適切な治療を受ける機会をもたらしたという点で、本研究の学術的・社会的意義は高い。
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