研究課題/領域番号 |
17K18095
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
腎臓内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
浅田 礼光 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (20757439)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 早産児 / 多血 / 早産低出生体重児 / 腎臓 / 血管 / 低出生体重児 / 多血症 / 血管新生 |
研究成果の概要 |
我々は超低出生体重児の腎臓で尿細管周囲毛細血管密度が低下することを報告した。本研究課題では、超低出生体重児に特有の腎臓の毛細血管新生を阻害している要因の解明を目的とした。 超低出生体重児の加療で頻繁に使用される薬剤の一つに糖質コルチコイドがある。糖質コルチコイドが発達過程の血管にどのような影響を与えるのか調べた。糖質コルチコイドを生後からマウス仔に投与開始したところ、有意な腎毛細血管の減少が確認された。以上から、糖質コルチコイドは腎毛細血管発達に影響すると考えた。今後、さらなる研究を実施する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児医療の進歩に伴い早産児の生存率は飛躍的に向上した。しかし、早産児に特有の合併症が認められるようになった。その多くは未だ発生機序が不明である。我々は初めて、超低出生体重児が思春期にかけて多血になることを報告している。その発症機序は全く不明であった。本研究では早産児の治療に頻繁に使用される糖質コルチコイドに着目した。本薬剤は治療に必須であるが、その長期的な影響については不明な点が多い。我々は糖質コルチコイドがマウスにおいて腎臓の毛細血管発達に影響を与えることを発見した。その詳細は分子機序は今後解明予定である。
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