研究課題/領域番号 |
17K18101
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
ジェンダー
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研究機関 | 法政大学 (2018-2020) 首都大学東京 (2017) |
研究代表者 |
菊池 かおり 法政大学, 経営学部, 准教授 (50793246)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | モダニズム / ジェンダー / 建築 / アール・デコ / ポストモダニズム / ヴァージニア・ウルフ / モダニズム建築 / ポストモダニズム建築 / 空間 / フェミニズム / ドメスティシティ / 都市空間 / 英米文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、20世紀戦間期に活躍した女性作家、デザイナー、そして建築家の活動と、同時代に隆盛を極めたモダニズム建築の理念に焦点をあて、文学と建築を結ぶ新たな視点をジェンダーの観点から提唱した。また、彼女たちが創り出した空間の歴史的・文化的意義を模索する上で、モダニズム建築と同時期にありながら従来の建築史において取り上げられることの少なかったアール・デコの社会的・文化的文脈の重要性を明らかにし、その文脈をポストモダン建築との関係性において再読することで、モダニズムとポストモダニズムの重層的かつ横断的な読み直しの可能性を浮き彫りにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モダニスト・テクストと社会空間との親和性については既に先行研究が存在するが、本研究は、建築家と小説家は空間を創造する点で同等であると言うVirginia Woolfの考えを起点として、建築と小説の空間を横断するのみならず、モダニズムとポストモダニズムといった20世紀を彩る二つの運動を包括的に捉え直すことの重要性を問うものである。このような時間軸を通して脱領域的に、女性作家・建築家の活動、また彼女たちの作品が内包する社会的・文化的意義を模索することは、一枚岩で語りつくせない過去を現在から逆照射することであり、今後、新たな社会を模索する上での手掛かりとなり得るものである。
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