研究課題/領域番号 |
17K18115
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍治療学
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 昭和薬科大学 |
研究代表者 |
野村 鉄也 昭和薬科大学, 薬学部, 助教 (40582854)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ファージディスプレイ法 / 免疫逃避機構 / TNF / TNFR2 / TNF構造変異体 / アンタゴニスト / MDSC / Treg / がん免疫療法 / がん免疫逃避機構 / タンパク質工学 / DDS |
研究成果の概要 |
本研究では、がん免疫療法の効果発現の妨げとなる免疫逃避機構の克服を目指した創薬開発の研究を行った。免疫抑制細胞の機能増強に関与する腫瘍壊死因子TNFに着目しファージディスプレイ法を駆使することで、結合する複数のレセプターのうちR2を介した作用のみを選択的に阻害することができるTNF構造変異体アンタゴニスト候補クローンの創出に成功した。得られた受容体指向性アンタゴニストはがん免疫逃避機構の克服に向けた治療薬になることが期待される。今後は、より詳細な機能特性を評価するとともに、in vivoにおける抗腫瘍効果の検討を通じて、有効性を評価していく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん免疫逃避機構は、近年画期的がん治療法として期待されている免疫療法の効果発現の障壁となることから、克服は喫緊の課題となっている。その点本研究は、免疫逃避機構の中心的役割を担う免疫抑制細胞の機能を直接的に阻害することができる機能性タンパク質の創出を目指したものである。本研究で開発したタンパク質は、既存の免疫チェックポイント阻害薬とは異なる機序で作用しうる新たな治療薬となることが期待される。
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