研究課題/領域番号 |
17K18116
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
認知科学
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研究機関 | 東北福祉大学 (2021-2022) 中央大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
重宗 弥生 東北福祉大学, 総合福祉学部, 准教授 (70547273)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 報酬 / 罰 / 記憶 / 注意 / 脳機能イメージング研究 / fMRI / 認知神経科学 / 脳機能イメージング / 脳・神経 / 神経科学 / 認知心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、報酬による選択的注意と分割的注意の競合が記憶に与える影響の脳内メカニズムの検討に加え、報酬系が亢進している問題ギャンブラーにおける報酬と罰に対する選択的注意と瞳孔反応の検討と、報酬系が低下しているパーキンソン病患者における内発的動機付けの検討を行った。 その結果、分割的注意は報酬による選択的注意によって補償され、そのような補償に腹内側前頭皮質と内側側頭葉の相互作用が関与していること、問題ギャンブラーでは、報酬や罰に対する選択的注意と瞳孔反応が増大していること、パーキンソン病患者では、ドーパミン神経系の低下に伴い損なわれる内発的動機付けと、保存される内発的動機付けがあることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
報酬が記憶に与える影響についての先行研究では、記憶する対象が1つの研究が主に行われてきており、記憶する対象が複数となる本研究は、当該学術領域に対象同士の干渉や補償という新たな観点を提供し、研究領域を開拓するだろう。また、報酬による分割的注意の補償についての知見は、当該機能を注意や記憶のリハビリテーションとして利用できる可能性を提供し、報酬系に亢進、または低下がみられる問題ギャンブラーやパーキンソン病患者の認知処理の理解は、それらの疾患への理解を深め、予防や治療方法の開発に資することが考えられる。
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