研究課題/領域番号 |
17K18119
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
考古学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
藤澤 明 帝京大学, 付置研究所, 講師 (70720960)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ヒ素銅 / 青銅 / 鉛同位体比 / コーカサス / 銅合金 / 流通 / 西アジア / 分析 / 南コーカサス |
研究成果の概要 |
ジョージアにおいて初期青銅器時代から鉄器時代までの銅合金製資料の合金組成および鉛同位体比の調査を実施した。その結果、検出された銅合金の種類は、純度の高い銅、砒素銅、青銅、銅-錫-砒素合金、銅-アンチモン合金であり、器種によって異なった合金設計が行われている。また、鉛同位体比測定結果と合金種および鉛の含有量の違いより、①初期青銅器時代の砒素銅製資料、②中期青銅器時代以降の青銅製以外の資料、③中期青銅器時代以降の青銅製資料の3つに分類できる。①および②は現地生産であると考えられる。③は使用した銅鉱石の産地が異なることから、青銅素材もしくは青銅製品を輸入したと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで銅合金の起源については考古学的研究により検証が行われてきた。本研究では、最初期の砒素銅合金がジョージア起源であること、青銅は外部よりもたらされたことが科学的データを元に客観的に示すことが出来た。当時の技術の発展と伝播を明らかにすることにより、金属加工技術史だけでなく、古代世界の成り立ちを考証する一助になり得る。現代社会に続く社会の成り立ちを明らかにすることは、今後のよりよい社会の創造に繋がると考えられる。
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