研究課題/領域番号 |
17K18121
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
病院・医療管理学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
小西 康貴 帝京大学, 医学部, 助教 (00779506)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 術後チューブ抜去 / 術後せん妄 / 医療事故 / 周術期管理学 / リスクマネジメント / 医療事故予防 / 医療安全 |
研究成果の概要 |
術後チューブ抜去事故のハイリスク患者の同定を目的に、過去5年間のインシデントレポートをチューブ種類、診療科ごとに解析し、自己抜去した成人の患者と非抜去患者の症例対照研究を実施し、術前リスク因子として腹部大手術予定・認知症・脳卒中の既往が同定された。 次に、人工股関節置換術をうける60歳以上の高齢患者を対象に、全身麻酔に用いられるセボフルランとプロポフォールが術後認知機能に与える影響を比較し、術後7日、3か月、1年時点での術後認知機能障害の発生率を検証した。術後認知機能に関してはいずれの時点でも有意差は見られず, 術中麻酔の種類および深さは術後認知機能に有意に影響しないことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本特究の大きなテーマである医療事故低減のためには、①事故の種類ごとにリスク因子を科学的に探索同定し、②ハイリスク因子の検証を行い、③ハイリスク群への対策を立案検証する、エビデンスに基づき実証された対策をガイドライン化することが重要である。さらに医療事故調査制度の下、最終的に全国に普及させることが必要と考える。具体的研究結果としては、術中麻酔管理による術後認知機能への影響が認めらないことが明らかになり、術後チューブ自己抜去のハイリスク患者において、全身麻酔薬を選択する上での術後認知機能障害への懸念が無くなった。
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