研究課題/領域番号 |
17K18146
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理系薬学
薬理学一般
|
研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
恒岡 弥生 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (50734597)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 肺静脈 / 細胞内Ca2+ / 肺静脈心筋 / 細胞内カルシウム / 自発活動 / 交感神経 / 不整脈 |
研究成果の概要 |
心房細動発生の原因である肺静脈心筋の自発活動に関して調査した。肺静脈より心筋細胞を単離し、Ca2+動態を心房筋および心室筋と比較したところ、肺静脈心筋の細胞形態およびCa2+の動きは心房筋と類似していることが明らかになった。このことから、肺静脈心筋で自発活動がみられる原因は、細胞のCa2+動態にあるのではなくK+電流が少ないという心筋そのものの性質を有するために周囲の細胞の影響を受けやすい可能性があることが明らかになった。現在、肺静脈心筋の自発活動が内皮細胞や平滑筋細胞により影響を受けるか、薬理学的に調査を行っている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、心房細動に関して、肺静脈の構造という新たな視点から理解が得られる。心房細動は高齢者で罹患者が多い不整脈であり、生活習慣病とも関連が深いため今後も増加すると予想される。合併症の予防に用いられる抗血小板薬には出血のリスクがあり、心房細動そのものに有効 な治療法は外科的手術であることを考えると、発症メカニズムの解明と安全かつ体力のない高齢者にも適用可能な新規治療戦略の構築が急がれる。心房細動や肺静脈心筋に対する今までの研究とは異なる新たな視点からの理解によって、上記のような問題の解決に大きく貢献できる可能性がある。
|