研究課題/領域番号 |
17K18149
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想史
宗教学
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研究機関 | 明治大学 (2018-2019) 東洋大学 (2017) |
研究代表者 |
坂本 邦暢 明治大学, 文学部, 専任講師 (80778530)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 哲学 / 神学 / 異端 / 宗教改革 / デカルト / スピノザ / 形而上学 / プロテスタント / 原子論 / 科学史 / 三位一体 / 科学革命 / キリスト教 / ルネサンス |
研究成果の概要 |
この研究は、プロテスタントの形而上学と神学の特徴を明らかにしようとするものであった。そのために、ルター派とカルヴァン派の神学者たちが、三位一体を否定するソッツィーニ派の異端にいかに対抗していったかを調査した。調査の結果として、プロテスタントの神学者たちは、ソッツィーニ派による神の全能の否定に対抗するかたちで、彼ら自身の神に関する教義を発展させていったことが明らかになった。また、彼らのソッツィーニ派への懸念が、デカルトやスピノザの新しい哲学への彼らの反応を条件づけていたことも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
三位一体を否定したソッツィーニ派は、初期近代の神学者たちに大変な脅威であると考えられていた。にもかかわらず、ソッツィーニをはじめとするソッツィーニ主義者たちの著作が、歴史研究の対象となることは比較的稀であった。本研究は、この欠落を埋める役割を果たした。また、このソッツィーニ派の存在が、デカルトやスピノザの哲学の受容のされ方に影響を与えていたという点も、従来それほど強調されていない点である。この認識を出発点にして、今後初期近代の神学と哲学のあいだの見過ごされていた相互作用を明らかにできる可能性がある。
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