研究課題/領域番号 |
17K18151
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
社会福祉学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
小川 祐喜子 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (60459831)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 若年無業者支援者 / 若年無業者 / 若者支援 / 地域若者サポートステーション / 内容分析 / 支援者 / 社会学 / 社会福祉関係 |
研究成果の概要 |
これまでの若年無業者に関する研究では、社会保障制度などの彼らを取り巻く社会システムの問題や当事者の生活世界からみる彼らの存在と社会の在り方についての指摘が行われてきた。しかし他方、若年無業者の伴走者である支援者側の課題についての研究は不十分だったといえる。そこで本研究では、1)若年無業者支援に関する報道の内容分析、2)「地域若者サポートステーション」の支援者を対象とした郵送調査から、日本社会における「若年無業者支援者問題」を明らかにすることを目的とした。その結果、若年無業者支援者に関する課題は、現状を含め全く顕在化していないこと、支援者たちが保障された環境ではないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2000年以降、若年無業者の問題は社会問題として徐々に顕在化していった。しかし本研究でも明らかになったように、その報道傾向はここ数年で減少傾向にある。また彼らの伴走者である支援者は、自分の支援に誇りをもち、やりがいを感じながら支援を行っているものの、約8割が「支援者支援」を必要と考えている。つまり彼らの支援環境は、十分ではないといえる。若年無業者問題を真摯に受け止めるならば、今以上に支援者の支援環境を保障していくべきである。本研究は、これまでに明らかにされなかった若年無業者に関する報道内容と若年無業者支援者の現状を顕在化させたところに社会的意義があるといえる。
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