研究課題/領域番号 |
17K18153
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
計算機システム
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
望月 寛 日本大学, 理工学部, 准教授 (10434119)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | CDMA / 直交符号 / QAM / 多値PSK / 鉄道信号システム / 誤り訂正機能 / 情報通信工学 / 鉄道システム / 組込みシステム |
研究成果の概要 |
鉄道信号システムの多情報化を目的に検討しているCDMA-QAM伝送方式について,その伝送特性向上を図るための誤り訂正手法を提案した.その中で,CDMAに用いられる直交符号の相関特性を用いることで,従来の誤り訂正符号を用いない誤り訂正手法が実現可能であることを明らかにするとともに,CDMA-QAM伝送方式の特徴を踏まえたQAMのシンボル数削減手法や多値PSKの導入などの検討を行った.そして,計算機シミュレーションによる評価を行った結果,雑音環境下においても良好なビット誤り率特性が得られることを確認し,本提案手法の有用性を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,誤り訂正符号を用いないことやQAMのシンボル数を削減することで効率の良い伝送を実現することが可能となる.そのため,提案方式は十分な伝送帯域を確保できない分野での多情報伝送に対して有用である.特に,デジタルATC(自動列車制御)システムのような鉄道のレールを用いた伝送では現在,レールが持つ周波数特性や鉄道雑音の影響から数百bps程度の伝送速度しか確保できていないため,本手法によって多情報伝送を実現することで,さらに高度な列車制御を実現できる可能性がある.さらに,誤り訂正符号とは独立した誤り訂正手法であるため,誤り訂正符号を用いることで更なる誤り訂正能力の向上を図れる可能性がある.
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