研究課題/領域番号 |
17K18162
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
日本文学
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研究機関 | 早稲田大学 (2020) 日本女子大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
原田 真澄 早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, 助教 (40580444)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 人形浄瑠璃 / 文楽 / 太閤記物 / 歌舞伎 / 近世演劇 / 古典芸能 / 近世文学 / 劇文学 / 太閤記 / 女流義太夫 / 三味線 / 義太夫節 |
研究成果の概要 |
本研究課題は想定以上の進展をみせた。太閤記物の主要な人形浄瑠璃と歌舞伎の作品が調査がほぼ完了して、近世演劇全体の太閤記物が見通せるようになった。各作品研究についても着実に成果を挙げるのみならず、テキストだけでなく図像的な観点からの研究も端緒についており、申請者の研究が一層進展していくことが期待される。 さらに最終年度である2020年には、女流義太夫三味線演者の協力を得て、伝承の途切れた太閤記物である「大功艶書合」園菊砦の段を、節章が書かれた資料を利用して部分的に復曲した。文字だけでは分からない登場人物の造形が鮮やかに浮かび上がってきたのである。曲全体の復曲にむけたさらなる研究が俟たれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題による研究成果によって、人形浄瑠璃および歌舞伎太閤記物関連演劇作品について網羅的な調査研究がほぼ終了した。これに伴い、18世紀以後の人形浄瑠璃と歌舞伎界の相互関係をある程度明らかにし、さらに近世演劇史全体のなかでの太閤記物の位置づけとそれらが現在に及ぼしている影響を解明することができた。 また、織田信長をはじめとする何人かの戦国時代の武将達が、人形浄瑠璃や歌舞伎などの演劇においてどの様に表現されているのかを確認し、近世から現代までつづく武将らの評価・人物造形がどの様に成立してきたのかを明らかにした。これは、演劇研究のみならず、文学・歴史学の研究の進展に資するものである。
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