研究課題/領域番号 |
17K18170
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
文学一般
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
平賀 美奈子 (河野美奈子) 立教大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20795570)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | フランス文学 / ベトナム文学 / インドシナ研究 / 諸地域・諸言語の文学 / フランス語 / ベトナム語 / ベトナム研究 / アジア研究 / ポストコロニアル研究 / 世界文学 / 仏文学 |
研究成果の概要 |
本研究は1930年代の仏領インドシナにおける文化的状況を文学的、社会的な角度から分析し、ベトナムとフランスの文化的交差を明らかにすることを目的としている。2017年度から2023年度までの研究成果は研究論文4本、学会発表9件(うち国際学会1件)、出版物1冊、翻訳1冊そして雑誌連載1件となった。研究期間中にコロナ禍にみまわれ研究計画は大幅に遅れたが、当初の予定通りベトナムとフランスの両視点による文化活動を論文等によって示すことができたのは本研究の大きな成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フランスとインドシナについての研究はこれまで歴史や社会的な面からは多くの研究がなされてきたが、文学からのアプローチはまだ少なかった。とくにフランス式教育を受けたベトナム人知識人の出版物に関しては、その後ベトナムが独立したことにより日の目をみることがなかった。今回本研究で扱ったグエン・ヴァン・ヴィンは長い間親仏主義者として見られていたが、彼が目指していたのはフランスに同化することではなく、フランス語を用い他のフランス植民地と連携することで、ベトナムが社会的にも、経済的にも独立することだった。この点は今までの研究では言及されておらず、本研究の成果といえる。
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