研究課題/領域番号 |
17K18174
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
思想史
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研究機関 | 東京大学 (2018-2019) 早稲田大学 (2017) |
研究代表者 |
馬路 智仁 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80779257)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | トランスアトランティック思想史 / グローバル思想史 / 初期多文化主義 / 文化シオニズム / アルフレッド・ジマーン / ホラス・カレン / ランドルフ・ボーン / 多文化共生 / 文化多元主義 / 人種主義 / トランスアトランティック知性史 / 大西洋思想 / 多文化主義 |
研究成果の概要 |
本研究は、19 世紀末から20 世紀前半の時期を対象とする大西洋横断的な政治思想史叙述への貢献を念頭に、文化シオニズムを軸とした初期多文化主義論をめぐるトランスアトランティックな思想交流・知的共鳴関係の内実を明らかにすることを目的として遂行された。 この目的の下で本研究遂行期間中、英文、和文および韓国語訳論文、併せて計5本の論文を学術誌に公刊(内4本が査読付き)し、また本研究の内容を含む英文単著書籍の出版をPalgrave Macmillan社と契約した。またそれら5本の論文のうち、二つの論文についてそれぞれ学会賞を受賞した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の重要な学術的意義は、一国単位の枠を超えた、大西洋を舞台とするトランスアトランティックな動態的政治思想史叙述を行った点にある。特にこれまで未検討な、文化シオニズムをめぐる大西洋横断的な思想の結付きを解明した点に独創性を有する。これは、シオニズム研究自体に対しても重要な貢献を為すものとなった。 加えて社会的意義と絡めて言えば、本研究が明らかにしたホラス・カレンやアルフレッド・ジマーン、ランドルフ・ボーンらのおよび世界全体を射程とする多文化主義構想は、現代のグローバル化世界における大規模移民による摩擦や文化対立をいかに調停するかを考察する一つの歴史的布石となると考えられる。
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