研究課題/領域番号 |
17K18191
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
身体教育学
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
児玉 謙太郎 神奈川大学, 経済学部, 准教授 (20734411)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 姿勢 / バランス / 全身協調 / 動的安定性 / シナジー / スラックライン / 姿勢制御 / バランス能力 / 自己組織化 / 非線形時系列解析 / 動的バランス / 適応性 |
研究成果の概要 |
本研究は,動的身体適応力の向上に有効なトレーニング要素を解明することを目的とした.そこで,若年健常者を実験群(支持面が全方向に動揺するスラックラインを用いたトレーニング)と,統制群(姿勢動揺方向が限定された地面の上でのトレーニング)にランダムに分け,1か月/1日のバランス・トレーニングの効果を調べた.その結果,1か月のトレーニングでは,その前後で実験群のほうが統制群より,支持面が軟らかく不安定な条件下で,1)姿勢の動揺量が減少し,2)動的安定性が高まることが示唆された.一方,1日のトレーニング効果など,他のデータ(動的バランス評価,熟達者データなど)については現在結果をまとめている状況である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,近年,動的なバランス能力のトレーニング方法の1つとして注目されているスラックラインのバランス・トレーニングとしての効果,要素を調べた.とくに,その評価において,姿勢動揺の時系列データに対する非線形解析の応用を行った点は,動的身体適応力を多角的に理解する上でも学術的意義がある.また,未発表データのうち,外乱装置を用いた動的バランス評価やスラックライン熟達者のデータも,学術的に価値の高い貴重なデータであるため,今後発表していきたい.将来的に,安全で効果的なトレーニングの方法や要素が明らかになれば,高齢者の転倒予防などにも繋がる可能性があり社会的意義もあるため,さらなる検討が求められる.
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