研究課題/領域番号 |
17K18193
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
歯周治療系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 武則 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 助教 (40638904)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ポリフェノール / 歯周炎予防 / 歯磨剤 / 抗菌効果 / 歯槽骨吸収抑制 / 口腔細菌 / 生理活性 / 歯学 / 細菌 |
研究成果の概要 |
植物由来のポリフェノールであるピクノジェノール(PYC)を配合した歯磨剤を口腔内応用性について検討する目的で、本研究は PYC 歯磨剤の口腔内細菌に対する殺菌効果やバイオフィルム除去効果、抗酸化作用を評価した。また加齢ラットを用いて PYC 歯磨剤の骨吸収抑制効果を検討した。その結果、抗酸化作用を示す PYC を配合した歯磨剤では供試した口腔細菌に対して優れた殺菌効果とバイオフィルム除去効果を示した。また、PYC 歯磨剤の投与により破骨細胞の減少し加齢ラットの骨吸収量が抑制されたことが認められた。以上の結果から PYC が歯周組織の加齢変化を予防できる天然由来成分であると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリフェノール類であるピクノジェノールを歯磨剤成分に配合し、口腔細菌への影響を評価したところ、口腔細菌に対する殺菌効果やバイオフィルム形成抑制効果が示され、う蝕や歯周病の原因となる歯垢の形成抑制に期待できることが確認できた。また加齢動物を用いた実験では、骨吸収を行なう破骨細胞の数が減少し、骨吸収量の減少を抑制したことが明らかになり、加齢変化に伴う歯周組織の脆弱化を予防できることが示唆された。高齢化社会が進行し、全身疾患と口腔細菌の関連性が指摘されている社会的背景から、本研究で用いたピクノジェノールは口腔内の健康維持に貢献すると考えられる。
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