研究課題/領域番号 |
17K18216
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済史
日本史
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研究機関 | 福井県立大学 (2019-2022) 高野山大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
池本 裕行 福井県立大学, 経済学部, 准教授 (90734682)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 近世史 / 経済史 / 死亡研究 / 死亡構造 |
研究実績の概要 |
本研究の研究目的は、近世日本社会における死亡実態について、農業・農村に関する社会構造、いわゆる基礎構造の分析結果を踏まえたうえで明らかにすること、具体的には日向・紀伊・出羽を対象として、死亡構造(=死亡者の性別・年齢別・月別分布)の解明とその形成要因の追求を行ったうえで、それらを比較して地域差の実態とそれが形成される要因を明確にすることである。 本年度は、高野山や宮崎県・山形県・和歌山県の資料館・図書館等で史料調査を行う予定であったが、新型コロナ感染症の流行により、ほとんど実施できなかった。そのため、主に既に収集した史料の整理や北陸地域における史料調査を行った。具体的な内容を以下に記す。 高野山の塔頭寺院に所蔵されている日牌・月牌帳について、上記の理由により、新たに調査できたものはほとんどない。ただ、既に調査を終えた分も多量であるため、引き続き整理を進めている。また、福井県の地方文書を新たに入手した。地主経営と同時に、村落状況などを明らかにすることができる史料が多く含まれているため、今後分析を進めて当該地域の基礎構造を解明したい。さらに、石川県・富山県において寺院文書を調査することができた。石川県は城下町、富山県は山間部の農村に位置する寺院である。これらにより、城下町に住む武士・町人や山間部農村に居住する人々の死亡構造を解明できるので、こちらについても分析を進め、その形成要因を追求していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は、出羽の町方や紀伊を対象とした調査・研究と、これまでに対象としてきた日向の補足調査を予定していた。ただ、新型コロナ感染症のために、引き続き現地での史料調査がほとんどできず、既に収集した分についても、分析を進めている途中である。ただ、北陸地域においては調査を行い、新たな史料を発見することができた。こうした状況を踏まえ、遅れていると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、当初の計画を延長したために生じたものである。本年度に予定しつつも、新型コロナ感染症の影響で実施できなかった出羽の町方や紀伊を対象とした調査・研究や、日向などでの補足調査を行いたいと考えている。また、新たに調査を始めた北陸地域においても、さらなる史料調査や既に収集した史料の整理・分析を進めていきたい。
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