研究課題/領域番号 |
17K18221
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
教育社会学
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
小林 純子 南山大学, 外国語学部, 教授 (00611534)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | フランス / 芸術文化教育 / 放課後 / 子ども / パートナーシップ / スポーツ / 文化政策 / 文化の民主化 / 社会化 / 余暇 / 文化実践 / 社会関係 |
研究成果の概要 |
さまざまな社会化のアクターが関与するフランスの教育的余暇は、学校での授業の時間とも、家庭での自由な時間とも異なる、課外活動の時間、余暇の時間などに、大人に監督され組織化された芸術文化活動が実施される場でもある。このような活動の枠組みの中では子どもの創造性や能動性が発揮されやすく、多様な文化のさまざまな生産過程が生み出されやすい。教育的余暇としての芸術文化活動は、人員や施設などのリソースの地域間格差を反映しやすく、文化実践の社会的格差の問題を課題として残してはいるものの、学びのキャリアを通じてすべての子どもが個人的な文化を形成するプロセスに寄与しているといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フランスの教育的余暇の芸術文化実践モデルは、さまざまな立場や役割をもつアクターが、その相互作用によって文化の生産プロセスに参加することを可能にしている。本研究はこのモデルを、教育機関と文化施設のパートナーシップや子どもの実践を重視するフランスの芸術文化教育のひとつとして、従来型の知識や技能の伝達を補完し、新しい教育環境づくりに貢献するものとして示すことができた。この過程で、研究者の立場の分析や考察から、方法論としてのエスノグラフィの手続きを提示することができた。また子どもの社会学の観点から、子どもに固有の時間や空間がどのように管理され制度化されているのかを示すことができた。
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