研究課題/領域番号 |
17K18222
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
哲学・倫理学
経営学
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
高田 一樹 南山大学, 経営学部, 准教授 (20734065)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 持続可能な開発目標(SDGs) / 経営倫理学 / 企業の社会的責任 / 徳倫理 / 戦略的CSR / SDGs経営 / 経営倫理 / ナッジ / ナッジ(nudge) / 持続可能な開発 / フロネーシス / 持続可能な開発目標 / フィランソロピー / 配分的正義 / 責任ある経営 / 分配的正義 |
研究成果の概要 |
「責任ある経営」は 2000 年以降に提唱された企業の社会的責任(CSR)の新たな概念である。その特徴は先進国企業が国境を越えて途上国で社会的責任を果たす「越境性」と、人と社会への配慮を自社の経営戦略に繋げる「拡張性」にある。本研究では分野横断的な文献検討を通じ、この経営規範の適用可能性と課題を考究した。グローバルな政治課題の解消や解決の一部を民間企業が担う意義を分配的正義の観点から検討し、行動経済学が提唱するナッジ理論を援用し、民間企業がSDGsに戦略的CSRとして取り組むアプローチを検討した。本研究では学会報告2回と投稿論文4編を通じその研究成果を公表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1つに「責任ある経営」を規範的な観点から考察した。先行研究の多くが経済的収益やステイクホルダーの評判を企業行動の動機とする言説を所与してきた。本研究では事例の紹介や実証アプローチを採らず、こうした言説の前提を規範的な観点から考察した。 もう1つに「責任ある経営」を経営倫理学の新たな研究課題として提起した。UNGC、MDGs、SDGsなど国際政治のイニシアチブを対象とする研究は、国際政治学や開発経済学にすでに蓄積がある。本研究はアリストテレスを嚆矢とする徳倫理学に着想を得て民間企業がグローバルな政治経済の課題解決に寄与する経営上の意義を倫理的なの関心から考察した。
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