研究課題/領域番号 |
17K18237
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
認知科学
実験心理学
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研究機関 | 東亜大学 (2018-2019) 立命館大学 (2017) |
研究代表者 |
織田 涼 東亜大学, 人間科学部, 准教授 (90738238)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 洞察問題解決 / 潜在過程 / 抑制 / 認知コントロール / 感情 / 覚醒度 / 創造性 / 潜在認知 / 注意 / 記憶 / 認知科学 / 実験心理学 / 問題解決 / 意識 / 洞察 / 抑制コントロール / 柔軟性 |
研究成果の概要 |
洞察問題解決では,意識できない潜在的なプロセスの中で,外生的に得られた手がかり(潜在ヒント)を活用しながら解の探索が行われる。しかし,潜在ヒントの利用は不安定であり,解決に無効化であることや,かえって解決を妨げることがある。本研究では,この無効果や逆効果の発生が解決者の感情状態に規定されることを示す実験結果を得た。加えて,解決者の抑制コントロールが強いほど潜在ヒントが逆説的に影響し,感情の影響はこの抑制の働きに媒介される可能性が示唆された。さらに,本研究では複数の問題で構成され,誤った解への固着が生じやすく,正解の発見時に強い閃きの感覚を伴う,日本人向けの洞察問題課題を新たに作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
創造的なアイデアを得ることは難しい。そのため我々は,古いアイデアからの脱却を試みるのと同時に,何か手がかりが得ようと外界に注意を向ける。これらの活動が創造性を促すことは,心理学や認知科学の研究知見にも裏付けられている。ところが,二つの促進的活動を同時に行うと,洞察問題の解決がかえって阻害されるという皮肉な結果は,既存の研究では説明できず,創造的思考の新たな側面を表す知見である点で,本研究の学術上の特色と貢献がある。
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