研究課題/領域番号 |
17K18249
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
哲学・倫理学
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
酒井 真道 関西大学, 文学部, 教授 (40709135)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 刹那滅論 / stage theory / 瞬間 / 分割可能 / 分割不可能 / ダルマキールティ / ダルモーッタラ / プラジュニャーカラグプタ / 境界 / 時間 / 過去・現在・未来 / 知覚 / 刹那滅 / 知覚対象 / 顕現 / 現在主義 / Stage Theory / 因果論 / 持続性 / temporal counterpart / 時間的対応者 / Exdurantism / Perurantism / Endurantism / intrinsic nature / 現代形而上学 / 同一性 / 変化 / 仏教学 |
研究成果の概要 |
本研究は、インド仏教哲学における主要な時間理論である「刹那滅論」を、現代形而上学の議論の枠組み内で提示することを目指し、更には、それを、現代形而上学の時間論の一理論である「ステージ・セオリー(stage theory)」と、その周辺理論との対照において位置付けた。中世インド仏教の時間論を現代形而上学の中で蘇らせることにより、本研究は新たな比較哲学の地平を切り開くことが出来た。「ステージ・セオリー」と「刹那滅論」の共通点と相違点、そしてそれらを生み出した背景を明らかにしたことが本研究の中心的な成果である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の我が国のインド仏教研究は、文献学に軸足を置き、主としてその成果を、インド思想、仏教思想という、比較的閉じた枠組みの内で提示するという仕方を採っていた。一方、本研究は、中世期のインド仏教思想における有力な時間論である刹那滅論を、現代哲学の最前線に位置する現代形而上学が構築した議論の枠組みの中で提示し、更には、現代形而上学の諸理論との対照の中でその特徴を論じることに取り組んだ。本研究が採用した比較思想の方法論は、本研究が或る程度まで着実な研究成果を挙げたことから、今後のインド仏教思想研究の領域に、新たな切り口や視座を与えられたものと考える。
|