研究課題/領域番号 |
17K18251
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
宮嶋 純子 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (80612621)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ベトナム仏教史 / 東アジア仏教史 / 典籍刊行史 / 東アジア出版史 / 典籍流通史 / 仏典刊行史 / 仏典流通史 / ベトナム仏教 / 安子山 / ボーダー寺 / 東アジア史 |
研究成果の概要 |
本研究では、ベトナム刊行仏教典籍を手掛かりに、東アジア漢文仏教圏の一員であるベトナム仏教の特質や独自性を考察し、典籍の流通を通じた中国との仏教文化交流の実態の把握を試みた。 特に重点を置いたのは、バクザン省ボーダー寺の所蔵典籍の調査である。ボーダー寺での調査を踏まえて、17-18世紀以降のベトナムにおける「中国からの仏教典籍の流入~ベトナム版の刊行~再刊」の過程を整理し、ベトナム刊行仏典が単純な中国仏典の覆刻版ではなく、独自の価値を持つ重要な資料であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、従来、日本の学界においてほとんど知られていなかったベトナム刊行仏教典籍について、研究機関所蔵の基礎的な資料と共に、新出資料を含むバクザン省ボーダー寺所蔵典籍を紹介した。これらの典籍が内容や刊行形態において、中国・朝鮮・日本で出版された仏教典籍とは異なる独自の特徴を持つことを明らかにし、東アジア仏教史研究に新たな視座を提供したことに本研究の意義がある。 この成果を基礎として、ベトナム刊行仏教典籍に関する多面的な研究の発展、ボーダー寺以外の寺院所蔵典籍や木版版木の調査の進展が期待される。
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