研究課題/領域番号 |
17K18256
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
薬理学一般
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
石田 昌義 近畿大学, 医学部, 助教 (50643251)
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研究協力者 |
梶 博史
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 閉経後骨粗鬆症 / 骨芽細胞 / 骨代謝 / 性差 / 骨粗鬆症 |
研究成果の概要 |
骨粗鬆症の病態には明らかな性差があり、性ホルモン以外の要因も骨代謝の性差に関与する可能性が示唆されてきた。マウス初代培養骨芽細胞表現型における性差を検討したところ、分化や石灰化は、雄と比較して雌において著明に低かった。このような骨芽細胞の性差を決定する因子の探索を行ったところ、最も雌に発現量が優位に高い遺伝子として、Serpina3nを同定した。雌の骨芽細胞に優位に発現するSerpina3nは、分化した骨芽細胞における表現型を抑制する作用を有し、マウスの骨芽細胞表現型や骨粗鬆症病態の性差を部分的に説明する可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨粗鬆症は男性よりも女性に多くみられ、とくに閉経後骨粗鬆症は予後が悪く寝たきりの原因にもなり、医療費を圧迫している。そこで、我々は、雌由来骨芽細胞自身に性差を決める因子が存在するのではないかと考え、骨粗鬆症病態に重要な新しい性差に関連した因子としてSerpina3nを見出した。解析の結果、Serpina3nは骨芽細胞に対して、石灰化や骨芽細胞分化を負に作用する因子であることが明らかとなった。このSerpina3nが骨粗鬆症の病態形成に関与する可能性を示唆している。本研究成果により、Serpina3nをターゲットにした骨粗鬆症の新しい診断マーカーや治療薬の開発につながることが期待される。
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