研究課題/領域番号 |
17K18259
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
芸術一般
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
福田 裕大 近畿大学, 国際学部, 准教授 (10734072)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 録音技術史 / シャルル・クロ / スコット・ド・マルタンヴィル / 聴覚文化論 / 19世紀フランス / サウンド・アート / アーカイブ / 19世紀のフランス / メディア史 / 聴覚文化 / ヴィリエ・ド・リラダン / フランス文学 / フランス / フランス詩 / 録音技術 |
研究成果の概要 |
近代の聴覚文化の歴史に大きな変化をもたらした録音技術の文化史を構築する作業の一環として、フランスにおける同技術の黎明期(1850-1890年代)を対象とした調査を行った。具体的成果としては、①シャルル・クロをはじめとする先駆者たちの業績を調査することで、この技術の誕生を支えた知的コンテクストを浮かび上がらせるとともに、②録音技術が普及した際に生みだされた種々の言説を整理し、この技術に投げかけられた同時代の期待の広がりを(潜在的なものまでをも含めて)収集した。加えて、こうした微視的な歴史研究が持ちうる現代的意義を批判的に検討するために、サウンド・アーティストやアーキビストたちと対話を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
十九世紀に生み出された録音技術というテクノロジーは、私たちの「聴くこと」のあり方を大きく変容させた。近年では、美学・芸術学の領域を中心に、人間のもつ感性の歴史的変容に焦点を当てた研究が発展しているが、こと聴覚に関しては、こうした問いに正面から向き合うための基礎的研究がいまだ十分に整備されていない。本研究はこうした基盤構築の一環として、フランスにおける最初期の技術開発、ならびに普及の足取りを調査し、文化史的な観点から調査するものである。
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