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ポスト・リスクモデルの犯罪者処遇に関する比較歴史犯罪学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K18261
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 刑事法学
教育社会学
研究機関四天王寺大学

研究代表者

平井 秀幸  四天王寺大学, 人文社会学部, 准教授 (00611360)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード薬物 / リスク / 社会復帰 / 支援 / 社会学 / 犯罪学 / 犯罪者処遇 / 薬物依存
研究成果の概要

本研究は、現代の犯罪者処遇のなかに萌芽的に観察される「ポスト・リスクモデル」と定義できるような諸実践に注目し、歴史的・経験的・理論的・規範的にその全体像を把握することをめざした。研究の結果、現在の犯罪者処遇において注目を浴びているのは認知行動療法に代表される「リスクモデル」の諸実践であるが、それと並行して「ポスト・リスクモデル」の諸実践が上昇していること、および、その理論的・規範的問題点について、社会学および批判的犯罪学の観点から新たな知見を提出することができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、従来注目されてきた「リスクモデル」の犯罪者処遇に加え、「ポスト・リスクモデル」の犯罪者処遇の出現過程とその概要を把握することめざした。それにより、現在および未来の犯罪者処遇のあり方について議論する際に、「リスクモデル」を前提としてそれを評価ないし批判するだけでは不十分であり、「ポスト・リスクモデル」の犯罪者処遇が内在させている問題点や、「リスクモデル」と「ポスト・リスクモデル」の関係性についての経験的・理論的考察を踏まえた、規範的・臨床的・政策的な議論がなされなければならない、ということを示唆したことが本研究の大きな学術的・社会的意義である。

報告書

(7件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (22件)

すべて 2022 2021 2020 2019 2018 2017

すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 「ハーム」のない刑務所は可能か?:「拘禁の痛み」を再考する2022

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 増刊第14号 ページ: 90-99

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 「社会調査はいかに『失敗』に至るのか?──「『トラブル』から『中止』に至る調査の過程を開示する」2022

    • 著者名/発表者名
      加藤倫子・平井秀幸
    • 雑誌名

      札幌学院大学人文学会紀要

      巻: 111 ページ: 131-153

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「『ジェンダー応答的司法』の批判的検討――『反拘禁フェミニズム』を手がかりに」2021

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 雑誌名

      理論と動態

      巻: 14 ページ: 99-115

    • NAID

      40022756947

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「アンジェラ・デイヴィス『監獄ビジネス』:『充実』した刑務所処遇をどう批判するのか?――産獄複合体の現在」2020

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 雑誌名

      『現代思想』

      巻: 48(11) ページ: 155-159

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「統治のアクターとしてのコミュニティ ―― その系譜と,「統治の社会化」にむけた探索的アプローチ」2020

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 雑誌名

      『犯罪社会学研究』

      巻: 45 ページ: 57-78

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「ナラティヴ犯罪学における近年の展開――規範的コミットメント・ナラティヴ的介入・ナラティヴ的闘争」2019

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 雑誌名

      『四天王寺大学紀要』

      巻: 68 ページ: 175-198

    • NAID

      120006731063

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「回復」の脚本をめぐる統治的批判へ2019

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 雑誌名

      信田さよ子編『実践アディクションアプローチ』金剛出版

      巻: - ページ: 161-174

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ハームリダクションのダークサイドに関する社会学的考察・序説2018

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 増刊10号

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [雑誌論文] CBTはどのような人間像をイメージしているのか2018

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 18(1) ページ: 85-88

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 薬物使用の「**化」の経験的分析枠組に関する試論――「医療化」研究を手がかりに2017

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 雑誌名

      四天王寺大学紀要

      巻: 64 ページ: 269-294

    • NAID

      120006350861

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ダルクは本当に「司法の下請け」になろうとしているのか?――刑の一部執行猶予制度とダルクの関係性をめぐる社会学的試論2017

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 雑誌名

      現代の社会病理

      巻: 32 ページ: 67-81

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 刑務所の「中」で、「外」の生活を語る :「女子依存症回復支援モデル事業」のフィールドワーク④2022

    • 著者名/発表者名
      加藤倫子・平井秀幸・大野光子・須永将史
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 「回復/支援」者としての刑務所職員?――「女子依存症回復支援モデル事業」のフィールドワーク(1)2021

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 刑務所調査における困難性をどう受け止めるか――「女子依存症回復支援モデル事業」のフィールドワークに向けて①2020

    • 著者名/発表者名
      加藤倫子・平井秀幸
    • 学会等名
      第93回日本社会学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 「後発型」調査はどうあるべきか ――「女子依存症回復支援モデル事業」のフィールドワークに向けて②2020

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸・加藤倫子
    • 学会等名
      第93回日本社会学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 「安全・安心な『回復』の場を創造するとはいかなることか――社会学の視点から」2019

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 学会等名
      第18回日本トラウマティック・ストレス学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「統治としてのコミュニティ――その小史と、「統治の社会化」の挫折」2019

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 学会等名
      第46回日本犯罪社会学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ナラティヴ犯罪学と離脱研究における「規範的なもの」をめぐって2018

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 学会等名
      日本犯罪社会学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 薬物統制・ネットワーク・新自由主義2018

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 学会等名
      日本犯罪社会学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] Judicialization or De-Judicialization?: The Rise of Network-Based Governance of the Drug Problems in Contemporary Japan2018

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Hirai
    • 学会等名
      International Sociological Association
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [図書] 「『離脱』研究における規範的定義論の不在を問題化する――ハームリダクション批判を通した覇権政治と境界政治の可視化」(岡邊健編『犯罪・非行からの離脱(デジスタンス)』)2021

    • 著者名/発表者名
      平井秀幸
    • 総ページ数
      302
    • 出版者
      ちとせプレス
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 『現代社会への多様なまなざし』(うち、第六章「社会病理学――その困難性とどう向き合うのか」を担当)2017

    • 著者名/発表者名
      大関雅弘編
    • 総ページ数
      251
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      4771028443
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2024-01-30  

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