研究課題
若手研究(B)
MATE型輸送体は、腎臓、肝臓における有機カチオン排泄輸送体としての重要性が広く認められている。一方で、有機カチオン排泄以外の機能も示唆されていることから、本研究では、MATE型輸送体のテストステロン輸送体としての機能を明らかにすることを目的に検討を行った。初代培養pig Leydig細胞を用いて、MATE型輸送体がライディッヒ細胞からのテストステロン分泌に関与すること、また、human MATE1のテストステロン輸送に重要なアミノ酸側鎖を同定し、human MATE1がテストステロン輸送に関与する可能性が示唆された。
本研究はこれまで有機カチオン輸送体としての機能しか着目されていなかったMATE型輸送体のテストステロン分泌に関する生理的機能を明らかにするだけではなく、脂溶性ホルモンの能動的分泌機構の解明の一助となるものである。テストステロン分泌を効率的に抑制するMATE 阻害剤の創薬により、テストステロン感受性前立腺癌に対するホルモン療法の新規治療戦略の創生につながることが期待される。
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