研究課題/領域番号 |
17K18266
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 藍野大学 |
研究代表者 |
兼清 健志 藍野大学, 中央研究施設, 講師 (20525399)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 脈絡叢 / 神経再生 / 脈絡叢上皮細胞 / オリゴデンドロサイト / 軸索再生 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
本研究は、中枢神経系のメンテナンスを担っている脳脊髄液を産生している脈絡叢に着目し、脊髄損傷治療に応用するために脈絡叢の性質を明らかにし、脈絡叢を介した神経再生メカニズムの一端を明らかにすることであった。本研究によって、脈絡叢上皮細胞の脳室による性質の違い(側脳室由来脈絡叢は幹細胞性があること、第四脳室由来脈絡叢は増殖が早いこと)、脊髄損傷に対する応答、分泌する液性因子が脊髄損傷後の神経再生を促進し、運動機能回復に寄与することが明らかになった。さらに、神経細胞だけでなく、オリゴデンドロサイトにも作用し髄鞘形成も促進することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国には現在10万人を超える脊髄損傷患者がおり、損傷部位によっては一生車椅子の生活を強いられているが、有効な治療法は未だ確立されておらず、従来とは異なる観点からの治療法の開発が急務である。本研究によって、脈絡叢の脳室による性質の違い、脊髄損傷に対する脈絡叢の反応、脊髄損傷に対する脈絡叢成分の効果とメカニズムが明らかになった。これによって、脈絡叢を脊髄損傷治療へ応用するための知見が得られたことは学術的に意義深い。本研究で得られた知見をもとにさらに詳細な解析を行い、脈絡叢を最も有効に脊髄損傷治療へ応用することへつながると期待されるため、医療へ貢献できるという社会的な意義が大きい。
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