研究課題/領域番号 |
17K18267
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分析化学
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 島根大学 (2018-2019) 関西学院大学 (2017) |
研究代表者 |
石垣 美歌 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 助教 (60610871)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ラマン分光法 / 卵質評価 / 非破壊評価 / ラマン分光違法 / 卵子成熟 / 非破壊分析 / マウス胚 / 分析化学 |
研究成果の概要 |
卵子成熟に伴う卵内物質変化と受精能との関係性を評価した。hCG投与後13h、15h、18h、24hの卵子からラマンスペクトルを取得し、主成分分析を行って卵子成熟に伴う分子組成変化を導出した。主成分1によって24hのデータセットが他実験区から分けられ、不飽和脂肪酸の相対濃度が過熟胚で高くなっていることが示された。また主成分4により15hの胚で均一的にリン酸濃度が高く、リン酸のバンド強度比から、過熟胚が酸性に傾いている可能性が示された。そしてレーザー照射後の卵子に体外受精を施し、胚盤胞への発生率を調べた結果、発生率50%という良好な結果が得られ、レーザーによる影響はほどんど検出されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた結果により、特に不妊治療分野において、卵子及び受精卵の新たな評価手法を提示できる可能性がある。レーザーによる影響が全くない条件を検討できれば、胚中タンパク質のリン酸化をラマン分光法によって非破壊、非染色に評価して受精能や発生能を予測し、受精卵を体内に戻すことができると予想される。卵質の分子レベルでの無侵襲評価という、不妊治療分野における医療技術の進歩に貢献できると考えられる。
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