研究課題/領域番号 |
17K18274
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
臨床看護学
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
南 裕美 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (90779240)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | がん看護 / 肺癌 / 化学療法 / 栄養障害 / 高齢者 / 看護学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、外来化学療法を受ける高齢進行肺癌患者において、栄養評価の側面からみた副作用出現および治療状況に関連する危険因子を同定し栄養障害評価プログラム開発の基礎データを得ることである。 調査を行った8例中6例は治療開始時点でがん悪液質の状態であった。治療完遂例と比較し、治療に影響する副作用出現や治療開始早期で病状進行が見られた治療困難例では、骨格筋減少、がん悪液質の存在、がんに伴う症状や悪液質を助長する併存症の存在、患者の個別性に応じた食生活支援の不在が重複していた。これらの状況の重複症例に対しては、治療に影響を及ぼす副作用出現や早期の病状悪化を来す危険性を想定した重点支援が必要と考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口高齢化が加速する状況下で、外来にて治療を受ける高齢進行肺癌患者数は今後も増加傾向が持続するものと考える。本研究で重要性が示唆された栄養状態に関連するスクリーニングは、一部測定に機材を要する項目もあるが、いずれも外来診療で短時間で実施可能な項目である。今後、外来治療にて対応の必要性が高まる高齢進行肺癌患者に対し、これらの項目によるスクリーニングにより、治療に影響を及ぼす副作用の出現や早期の病状進行を来す危険性があり重点的な介入を要する症例をとらえることは、外来診療の限られた時間と機会の中において、安全な治療実施のための効果的、効率的な医療および看護の提供につながると考える。
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