研究課題/領域番号 |
17K18285
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
応用薬理学
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
井上 大輔 就実大学, 薬学部, 助教 (50550620)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 中枢系疾患 / 経鼻投与 / 脳内薬物送達 / 脳内送達 / 中枢系疾患治療 / 脳内液体循環 / 薬物送達システム / 薬学 / 薬物送達 / 脳神経疾患 / 脳脊髄液 |
研究成果の概要 |
経鼻投与された薬物は、鼻-脳直接移行経路により脳内へ送達できるため、中枢系疾患治療薬の効率的な脳内送達法として注目されている。しかしながら、経鼻投与後の脳移行メカニズムは不明瞭であり、中枢系疾患の治療戦略として確立するためには、鼻-脳移行機序の解明が必要となる。そこで本研究では、鼻腔から脳実質内まで薬物が送達される経路とその機序を解明するため、脳部位別分離評価法を構築し、経鼻投与後の脳移行動態を定量解析した。その結果、経鼻投与後の脳移行性および移行経路が定量解析できることが示された。現在、経鼻投与による治療効果を検討中であり、中枢系疾患に対する新規薬物治療法の確立を目指している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、アルツハイマー病や精神神経疾患など多くの中枢系疾患が急増しているが、これら疾患を根治的治療できる薬物療法は確立されていない。その要因の一つとして、生体内バリアである血液脳関門が脳への物質移行を厳格に制限しているため、脳内まで治療薬を送達できず、治療効果が得られないことが挙げられる。そこで、血液脳関門を回避することで脳へ効率的に薬物送達できる技術として経鼻投与経路が注目されている。経鼻投与による有用な中枢性疾患治療戦略が新規開発できれば、世界中で増加の一途を辿っている中枢系疾患の治療が可能となることから、本研究成果並びに得られた新規知見の学術的意義は大きく、社会貢献度も高いと考えている。
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