研究課題/領域番号 |
17K18289
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物物理学
生物系薬学
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
羽鳥 勇太 安田女子大学, 薬学部, 講師 (00759730)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | グルタチオン / レドックスバイオロジー / 消化管炎症 / 潰瘍性大腸炎 / バイオイメージング / H2O2 / 酸化還元恒常性 / レドックスシグナリング / 過酸化水素 / レドックス / 酸化還元センサー / ライブセルイメージング / 炎症 / 酸化ストレス / ストレス応答 / 時空間解析 |
研究成果の概要 |
細胞内では、H2O2産生やグルタチオン酸化に代表される酸化シグナルが局所的に制御されていることが予想されているが、信頼性の高いエビデンスは得られていなかった。本研究で作製した生体膜標的型酸化シグナルセンサーにより、細胞内の酸化シグナルが局所制御を受けていることが判明し、その位置情報を高分解能で得ることに成功した。さらにセンサーをオルガネラ膜上に局在させ、高精度の解析を行った。センサーの消化管炎症モデルへの導入に向け、センサー発現の時間制御の系を確立し、共培養系を用いたin vitro実験系を構築した。今後、これらの系を用いた解析により、炎症時の酸化シグナルの動態が明らかになることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸化シグナルは様々な病態との関連が報告されている一方で、細胞内のどこで、どの程度発生するのかについて、明確な情報が得られていなかった。本研究では、細胞質内の酸化シグナルの動態を高分解能でとらえることにはじめて成功し、酸化シグナルがユニークな空間分布を持つことが判明した。細胞中心部では、周縁部と比較して、高レベルの酸化シグナルが発生しており、細胞全体とは異なる独自の反応が起きている可能性が示された。今後、消化管炎症などの酸化ストレス関連疾患について、酸化シグナル動態の詳細な解析を進めることで、新たな作用機序を持った治療薬の開発に貢献することが期待される。
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