研究課題/領域番号 |
17K18295
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体関連化学
創薬化学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
大澤 昂志 徳島文理大学, 薬学部, 助教 (00783226)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 核酸化学 / 有機化学 |
研究成果の概要 |
糖部配座をN型に固定し、かつリン酸部の二面角γを固定したTricyclic-LNAの構造を単純化したアナログとしてスピロケタール型人工核酸を設計し、チミン塩基を持つスピロケタール型人工核酸類 (2'-デオキシ体ならびに2'-メトキシ体) を合成した。合成した2'-デオキシ体の糖部配座をプロトンNMR測定によって解析した結果、5'-S体は望み通り、糖部配座とリン酸部の二面角γがTricyclic-LNAと類似した配座をとることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スピロケタール構造によって核酸糖部とリン酸部の配座を適切に固定できることを、世界で初めて見出した。さらに、本人工核酸は原料のチミジンや5-メチルウリジンから10工程と、従来の人工核酸と比較して大幅に短い工程数で合成できた。このことは、実用的な高機能性人工核酸を開発するという目標の達成を目指す上で、本研究成果の特筆すべき点である。また今後、スピロケタール型人工核酸が優れた相補鎖RNA結合能を有することを明らかにできれば、本研究の成果が高機能性人工核酸の新しい分子設計の基盤になる可能性が秘められている。
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