研究課題/領域番号 |
17K18297
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
思想史
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研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
鵜飼 健史 西南学院大学, 法学部, 教授 (60705820)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 民主主義 / 時間 / 政治権力 / 政治的代表 / クロノス / カイロス / 政治的責務 / 代表 / 未来 / シェルドン・ウォリン / ウィリアム・コノリー / 政治と時間 / 政治理論 / ポピュリズム / 主権 / 台湾政治 / 八月革命 / プリコミットメント / 政治学 |
研究成果の概要 |
本研究は、民主主義の時制に関する理論的な特徴を、民主主義自体の成立可能性と対峙しながら、明確化した。本研究では、量的に計測可能な継続的な時間としてのクロノスと、時間の質的な変容を伴う行為の時間としてのカイロスという時間意識が導入され、自己統治の形態が論じられた。本研究の結論は、民主主義の現在が過去や未来に対しても接続と断絶が共存した、両義的な態度を取らざるをえないということである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、政治体制としての民主主義を時間論的な観点から考察して、民主主義の可能性を引き出す点にある。この理論的考察は、加速化する政治情勢における、民主主義のあるべき形態を明確化する。本研究では、民主主義の時間の特質として、クロノスとカイロスの交錯を見出す。この場合、カイロスの効果は、クロノス的な時間軸を解体することで既存の主体と空間のあり方を絶えず不安に陥れながら、所与の民主主義の形を脱構築する点にある。その活動では、何を正当な時間として受け入れるのか自体が、高度に政治的であるという事実が明るみになる。
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