研究課題/領域番号 |
17K18298
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
疼痛学
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研究機関 | 第一薬科大学 |
研究代表者 |
濱村 賢吾 第一薬科大学, 薬学部, 助教 (30756466)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | エクソソーム / 神経障害性疼痛 / ホルマリン誘発侵害刺激行動 / ホルマリン誘発性侵害刺激行動 |
研究成果の概要 |
エクソソームは血液などの体液に含まれる直径40-150 nmの脂質二重膜の小胞である。近年、疼痛時の血中エクソソームに存在する物質が、疼痛強度の指標となることが示唆されている。しかし、エクソソームと疼痛強度の増強との関連性は不明であった。 我々は、神経障害性疼痛モデルの坐骨神経部分結紮マウス血清由来のエクソソーム二重膜上のタンパク質が低濃度ホルマリン誘発性侵害刺激行動を増強することを明らかにした。現在、エクソソーム二重膜上の膜タンパク質の同定を試みている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソーム研究は、がんの診断マーカーの探索やドラッグデリバリーシステム (DDS) の領域で盛んに行われている。本研究では、初めてエクソソームと神経障害性疼痛の病態悪化とを関連付けた。また、従来までのエクソソーム研究がバイオマーカーの探索等で着目されたエクソソームの内腔に主眼を置いた研究であるのに対し、本研究におけるアプローチは膜外領域である二重膜上の膜タンパク質に着目している点で大きく異なる。エクソソームと病態進行との関連性に焦点を当てることで、病態の解明や創薬、さらには老化や疾患の予防といった健康増進を指向した応用研究への移行にも貢献できるものと考える。
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