研究課題/領域番号 |
17K18301
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
吉本 尚平 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (70780188)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔扁平上皮癌 / 癌微小環境 / 高浸透圧 / 浸透圧 |
研究成果の概要 |
がんの周囲では炎症反応に伴う局所的な浸透圧上昇が起こっていると考えられています。しかし、高い浸透圧が癌細胞の増殖、浸潤に与える影響についての検討は十分とは言えません。口腔癌細胞を用いた実験で、高浸透圧はNFAT5を介して、癌の増殖に強く関り癌の治療標的になっている上皮成長因子受容体(EGFR)の活性化を促すことがわかりました。NFAT5が活性化することでEGFRの細胞膜への移行を促進し、癌細胞の増殖を亢進させることがわかりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転写因子であるNFAT5(nuclear factor of activated T-cells 5)が核内移行・活性化し、細胞にかかる高浸透圧ストレスを解消する遺伝子の発現に関与しているとされています。最近我々はNFAT5が口腔癌細胞の進展に関与していることを報告しました。現在、癌微小環境を対象とした研究においては、「低酸素」、「低栄養」に着目した研究が広く行われていますが、未だ報告の少ない「浸透圧」の癌細胞への関与を解き明かすことで、癌治療に対する新たなアプローチとなる可能性が考えられます。
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