研究課題/領域番号 |
17K18305
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
計測工学
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 大阪電気通信大学 (2019-2021) 長崎総合科学大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
水野 裕志 大阪電気通信大学, 医療健康科学部, 准教授 (30591234)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ウェアラブル / 熱中症予防 / 頸部 / 体温 / 脈波 / 環境情報 / WBGT / 冷却機能 / 温度差発電 / 頸部体温 / 頸部冷却 / ウェアラブルデバイス |
研究成果の概要 |
本研究課題は,冷却機能を有する完全ウェアラブル型熱中症予防システム開発のための取り組みである。システム開発において,首元で体温,脈波並びに環境温湿度を取得できるセンサを一体化して,無線モジュールによる連続モニタリングシステムを構築した。さらに,熱中症予防の指標である暑さ指数WBGTを,環境温湿度センサー情報だけで地域に関係なく推定できるアルゴリズムを開発した。冷却機能の有効性では,運動負荷後の頸部への冷却有無によるバイタルの安定性について脈拍に着目して検証した。結果として,体温,脈波並びに環境温湿度によるWBGTの推定データから冷却機能を制御することで熱中症予防に有効であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で検討したデバイスシステムは,熱中症の重症度低減という根本的な問題解決につながり、熱中症患者の搬送数を減らすことに役立つ。一部,腕時計型活動モニタリングが実用化されているが,頸部での体温・脈波並びに環境温湿度に暑さ指数WBGT計測に基づく動脈の冷却機能を有するウェアラブル型熱中症予防システムは過去に類をみないシステムである。スマートハウスと連携させることで,高齢者の入浴時の突然死の予防にも期待できる。体温は熱中症だけでなくインフルエンザ,肺炎など多くの疾患の判断指標であり,健康長寿社会の実現に役立つことから社会的意義は大きい。
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