研究課題/領域番号 |
17K18309
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
家政・生活学一般
社会心理学
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研究機関 | 関東短期大学 |
研究代表者 |
松尾 由美 関東短期大学, こども学科, 講師 (50711628)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 多文化共生保育 / 異文化理解 / 国際理解 / 教育系心理学 / 社会系心理学 |
研究成果の概要 |
絵本を使って多文化共生意識を育てる保育が多く行われている(研究2)が、先行研究ではその有効性は確認されていない(研究1)。その理由として幼児が大人も異民族・人種に対して否定的な態度を持つと誤解している可能性が指摘されている。そこで本研究では、大人が外集団成員との接触を明確に推奨する内容の絵本を制作し(研究3)、現役の保育者等にこの絵本の読み聞かせを子どもたちへしてもらい、評価を求めた(研究4)。その結果、子どもたちが絵本に夢中になった一方で、外国人との関わり方には変化が見られないという評価が得られた。今後、行動面だけでなく、子どもたちの多文化共生意識の変化について実証的に検討する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、多数派集団に属する日本の幼児の多文化共生意識を育てるために、保育現場では絵本が多く活用されているものの、先行研究ではその有効性が確認されていないという課題を明らかにした。そこで、先行研究が指摘する子どもが持っているとされる誤解(大人は外集団に対して否定的な態度を持つ)を解決するため、大人が外集団成員との接触を明確に推奨する内容の絵本を制作した。日本の子どもたちへの多文化共生保育への注目がほとんどなされてこなかった中で、現状と課題について問題提起し、有効性の検討に課題が残るものの、多文化共生意識を育てる新たな方法を提案した本研究は一定の意義はあるものと考えられる。
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