研究課題/領域番号 |
17K18311
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
史学一般
文学一般
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研究機関 | 東北大学 (2023) 日本大学 (2020-2022) 湘北短期大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
熊谷 摩耶 東北大学, 国際文化研究科, GSICSフェロー (90759078)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 東西交流史 / 中国像 / 異文化理解 / 比較文化 / マカートニー使節団 / 英中交流史 / 異文化表象 / ウィリアム・アレグザンダー / ウィリアムアレグザンダー / 18世紀 / 中国女性像 / マカートニー使節 |
研究成果の概要 |
本研究は、これまで主にテクスト中心の分析が行われてきた英中交流史において、19世紀以降の西欧諸国の中国像の変化に影響を与えたとされるマカートニー使節団員の記した資料の中でも、視覚情報もテクストと同時に分析を行うことで、記されてこなかった中国情報を確認することができた。結果、テクストではさほど言及することはなかったものの、挿絵を分析したところ棄児など西欧諸国において中国像を論じる際に注目しているトピックに関する描写があったことなどがみられた。これらは、西欧諸国において中国像が変化する18-19世紀の過渡期において、テクストにとどまらない中国情報を提示していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、現代社会にも通ずる異文化理解の過程の一端として18-19世紀の西欧諸国における中国像の変化の過程、とりわけ変化の過渡期とされているマカートニー使節団による中国報告に着目している。例えば英国の高級紙『タイムズ』紙の 19-20 世紀に出版された記事を調査すると、中国との関係を論じる際にたびたび同使節について言及がなされており、後世の英国人にとって忘れがたい接触であったことがわかる。そこで記録の分析を行い18 世紀末の英国における中国像を明らかにすることが、18 世紀末から 19 世紀初頭のみならず、それ以降の英国で形成された中国像へ与えた影響とその原型を提示することになると考えられる。
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