研究課題/領域番号 |
17K18317
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食品科学
応用健康科学
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研究機関 | 八戸工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山本 歩 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60523800)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ゲノムディフェンダー / ゲノム安定化 / ゲノム不安定化 / DNA損傷 / 遺伝子突然変異 / 食品機能性 / 抗酸化活性 / 健康寿命 / 抗酸化物質 / 遺伝毒性 / 健康長寿 / 食品機能 / がん・生活習慣病予防 |
研究成果の概要 |
本研究では、がんや生活習慣病の根本的原因の一つと考えられているゲノムDNAの不安定化を軽減する食品および食品成分を発見し、作用機序を解明することを目的として取り組んできた。研究では、カシス抽出物やカシスアントシアニン、未利用海洋生物から抽出された成分など、現在食品として利用されているものだけでなく多様な抽出物について、ヒト培養細胞を用いて活性を評価した。その結果、カシス抽出物ならびにカシスアントシアニンが紫外線により誘発される細胞毒性やゲノム不安定化を軽減できる可能性が示された。また、海洋生物由来の抽出物の中に、自然発生型のゲノム不安定化を軽減できる可能性があるものが見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本が直面している超高齢化社会および医療費増加という課題の一因として、平均寿命の延伸に伴うがんや生活習慣病などの各種疾病罹患者の増加が挙げられる。本研究は、がんや生活習慣病の根本的原因の一つと考えられているゲノムの不安定化を、食品等により軽減することができるのか明らかにし、将来的に健康寿命を延伸・高質化し、医療費削減につなげることを目指してきた。その結果、カシス抽出物等が強い抗酸化活性によりゲノム不安定化を軽減できる可能性や、未利用海洋生物抽出物の中にもゲノムの安定性を向上させる可能性があることが見出されてきた。本研究を深化させることで得られる知見は学術的・社会的に大きな意義がある考えられる。
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