研究課題/領域番号 |
17K18326
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 鹿児島大学 (2019-2020) 熊本高等専門学校 (2017-2018) |
研究代表者 |
高橋 恭平 鹿児島大学, 共通教育センター, 助教 (20585492)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 筋疲労 / ピンチ力 / 経頭蓋磁気刺激 / 随意運動 / 健側手指 / 片麻痺 / 運動療法 / 片側随意運動 / 非運動側運動機能 / 同側運動野興奮性 / 健側随意運動 / 麻痺側運動機能 / 健側支配皮質内興奮性 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
脳血管障害による片麻痺患者の健側肢での随意的なレジスタンス運動が,麻痺側の運動機能を改善させるかどうか検証した.脳血管障害による片麻痺を患う対象者は,通常リハビリテーション前に健側手指による随意的なレジスタンス運動課題を実施し,その前後で中枢神経系の興奮性および麻痺側運動機能を測定した.運動課題後の麻痺側ピンチ力は,運動課題前と比較して増加傾向であった.また,健側手指筋における中枢神経系の興奮性は,運動課題前と比較して課題後において低下傾向を示し,筋疲労の影響によると考えられる.脳血管障害による片麻痺患者の健側手指における随意的なレジスタンス運動は麻痺側運動機能を改善させる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳血管障害による片麻痺患者に対するリハビリテーションは,麻痺側に対するアプローチが一般的な手法として知られている.しかしながら,患者自身が運動可能な筋で運動を実施することで,麻痺側にどのような効果が得られるかどうかは検証されていない.本研究では,当該患者の健側手指によるグリップ運動を実施した後に,麻痺側のピンチ力の向上および健側中枢神経系の興奮性の低下傾向を確認した.したがって,健側手指筋における筋疲労は,麻痺側手指機能を改善させた可能性が示唆され,新たな運動療法の可能性を見出した.
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